*理事会からのメッセージ*
 
今季担当役員からのご挨拶
暑かった夏が、ようやく重い腰を上げて季節を譲ろうとしています。皆さん、体調など崩されていませんか?Ji4peは、さまざまな形で『学び』の獲得と共有を進めておりますが、ぜひお伝えしたい近況トピックが2つあります(本号で、個別に詳細を紹介しています)。
その1つは『CIOMS PPIレポートの翻訳版の発刊』で、昨年末から藤原紀子理事を中心に準備が進められ、多くのJi4peメンバーの協力の協力を得て最終化を進め、まもなく発刊の見込みとなりました。
また、2つめは『あり方会議(第23回 CRCと臨床試験のあり方を考える会議 2023 in 岡山)』でのメンバーの活躍です。3000人を超える臨床試験・臨床研究従事者が参加するこの会議体で、激戦のなかで採択された公募シンポジウム、業界の有志グループの取り組みに『患者・家族』の立場で参加したプロジェクト報告に加えて、一般シンポジウム、座談会、企業共催セミナー、業界団体共催シンポジウムなど、合計13演題で座長や演者をJi4peメンバーが努め、それぞれ素晴らしい成果をあげました。
このような外に向けた活動は、時に困難と向き合うこともありますが、個々にも組織としても新たな気づきと発展につながるものであると確信しています。
引き続き、バランスのとれたインプットとアウトプットを一緒に進めてまいりましょう。
(理事 筒泉直樹)
Ji4peがCIOMSの患者参画報告書を翻訳しました NEW!
Ji4peでは各種の学習コースの運営と共に、国際的な患者市民参画活動の推進を行っています。今般、CIOMS(国際医学団体協議会)による「医薬品の開発、規制、安全な使用への患者参画」という各国での状況をまとめた報告書をJi4peチームが日本語に翻訳して、臨床評価誌に掲載されます*1)。この活動はCIOMS*2)やIFAPP(国際製薬医学会) *3)でも広報されています。なかなか日本国内での取組みが海外の注目を集めることはありませんが、Ji4peでは学習コースによる人材育成と合わせて、今後の参画活動の支援を進めていきます。
Ji4peメンバーが第23回CRCと臨床試験のあり方を考える会議に登壇しました NEW!
定期配信でお伝えしましたとおり、岡山で9月16・17日に開催された表記の会議にJi4peのメンバーが登壇して発表とディスカッションを行いましたので、下記のとおりご報告します:
 
・Day-1:「臨床研究の審査〜一般委員の育成から始まるバタフライ効果〜」(雪吉さんからの報告)
今般、Ji4peで2022年度にはじまった倫理審査委員会一般委員育成プログラム(Eコース)について、この取り組みの背景や目的、プログラム構成や講義の内容、特に工夫している点などを中心にお話させていただきました。このシンポジウムの講師や座長も参加しているEコースでは、豊富なケーススタディやスピーカートレーニング、模擬審査を実践しており、また、全国の委員会を対象としたアンケートでは現在審査を担当している方々にも体系的な受講へのニーズがあったことをお伝えしました。Eコースの受講者からは共通言語の習得やディスカッションでの多様な視点への気づき、客観視の重要性を感じた等があげられています。2024年のEコースでも参加者と共に学びを深めたいと思います。
 
Day-2:「ICF共通テンプレートを導入して初めて分かったこと〜事件は現場で起きている〜」(岩屋さんからの報告)
昨年1月から約1年間、患者目線から治験のICF共通テンプレート作成のレビュアーとして参加しました。本シンポジウムでは、医療機関や治験依頼者がICF共通テンプレートを導入して初めてわかったことをご発表いただき、パネルディスカッションでは自身が作成に関わった感想をお話しさせていただきました。また、座長や演者の皆さんとICF標準化に関する意見交換を行いました。患者の立場として医療機関や治験依頼者に期待することはいろいろありますが、被験者から「共通テンプレートのほうがわかりやすいです」といってもらえるような働きかけをすることも患者協働のひとつだと思いますので、学びと実践を継続していきたいと思います。
 
国際認定SMDを取得した日下さんがドバイでの国際カンファレンスで表彰されました NEW!
9月24日にNEWSに掲載のとおり、日下春樹さん(ジェイファーマ株式会社)が6月にドバイで開催されたHealth 2.0 ConferenceでOutstanding Leadership Awardを受賞されました。SMD認定を取得後は海外からも連絡が入るようになり、SMD認定取得と業務での取組みが評価されて、ヘルスケアの国際カンファレンスでの表彰に繋がったそうです。社員がSMD認定取得したことは会社としても対外的に証明できるもので、今後は社内にも認定取得者を増やしたいとのことです。あなたの職場でもぜひどうぞ!
 
2023年度開講予定の学習コース NEW!
*  A・C・Eの常設3コースの開講予定は下記のとおりです(全て参加者募集中)
Aコース(第7期):2024年1月20日〜2月10日
Cコース(第3期):2023年4月-2024年3月(開催中:随時、参加開始可能)
Eコース(第3期):2024年3月30日〜4月27日
 
*  オンデマンドで開催するBコースのお申込みについて:
Bコースでは組織リーダーの育成を目的として、多様な講義とディスカッションを提供しますが、2023年度以降は患者会や市民団体からの受講ニーズに合わせてのオンデマンド開講としました。受講を希望される方々はWebページ*b)の開催要領をご確認いただき、代表者が受講者リストと共にJI4PE事務局までお申込みください。リーダーシップとは代表者のみではなく組織のメンバーが共有することで初めて真価を発揮しますので、所属団体でご相談のうえ、計画的な受講をお勧めします。
 
*  Cコースは毎年4月開講、翌年3月までの12か月で創薬から市販後までを講義しますが、中途からの参加でも12か月連続でライブ受講できます(年度をまたいで受講可能)。もちろん欠席した講義の録画も利用可能です。最新の講義スケジュールはWebページ*c)でご確認ください。
詳細とお申込みはこちらへ:https://ji4pe.tokyo/course-c.html
★今週と来週の講義予定は下記のとおりです。単一講義のご参加も受付中(5,500円/回):
*  各コースとも複数の講義で構成しており、希望者はコース単位でのお申込みの他に、単独の講義、または単独のモジュール講義(Cコース;1モジュールで16回の講義を受講)だけでもお申込みできます。参加費はWebぺージ*i)をご参照ください。お問い合わせは事務局までどうぞ(メルアド:info@ji4pe.tokyo)。
お申込みはWebのTOPページにある参加申請書Formへ:https://ji4pe.tokyo/ 
2023年度第3四半期のイベント・セミナー
月例SMDセミナー:
  SMDとはSpecialist in Medicines Developmentという医薬品開発専門家のことで、国際医薬品開発教育認定機関であるPharmaTrain Federation*1)と国際製薬医学会(IFAPP)*2)により国際プログラムとして制定されました*3)。
Ji4peではDコース*4)として職場内外のメンターと共に通年で人材育成をしており、国際認定SMDはJI4PEの各学習コースで講師を務めています。日本では既に11名が国際認定を取得されています。
* アクセスURL:
*  2023年10月以降の開催予定:
職場でのトレーニングやコンサルテーションについてhttps://ji4pe.tokyo/introduction.html 
職場トレーニング
*  Ji4peでは双方向での患者参画を推進するために、学習コースでの患者・市民の育成に加えて、職場での社員・職員を対象にしたトレーニングを提供しています。基本プログラムは90分構成のモジュール4単位で構成しており、全日または半日を2回での分割実施など職場の日程に合わせて調整可能です*)。
*  実施のご相談やお問い合わせは事務局までメールでお願いします(info@ji4pe.tokyo)。
 
オンデマンドの調査研究コンサルティング 
*  実際の事業に患者参画を求める際には背景をよく理解した方々にご参加いただいて、疾患の負荷がどのように生活に影響しているのか、どんな解決策が期待されているのか等を正確に知ることが重要です。また、企業活動を知ってもらうためにも患者さんの目線からの客観的な意見を知ることで、より効果的な情報の提供や収集が可能となります。
*  Ji4peでは昨年度、職場のご相談に応じて学習コース修了者の中から協力者を募り、コンサルテーションを提供しました。いずれも個別インタビューでしたが、プロジェクトのフィードバックを全員で共有することにより、企業の側だけでなく患者さんにとっても他の方々の視点を知ることができ、大変勉強になった、との声をいただきました。今後も各種のコンサルテーションに貢献していきたいと考えております。
*  実施のご相談やお問い合わせは事務局までメールでお願いします(info@ji4pe.tokyo)。
Ji4peからのお知らせ
  Ji4peは社員(会員)によって構成する一般社団法人です。活動にご賛同いただける方はぜひご入会ください。
*  会員種別には法人(賛助社員)と個人(正社員、準社員)があります。社員には学習コースへの参加費割引の他、様々な特典がありますので、詳しくはWebサイトをご参照下さい。
 
ファンドレイジング倶楽部への御寄付 https://ji4pe.tokyo/joinus.html#fundraising
*  Ji4peは非営利徹底型の一般社団法人です。学習コースは参加費収入で賄っておりますが、御寄付をいただく場合はプールして将来の教育支援に役立てたいと考えておりますので、ご賛同いただける方は御寄付いただければありがたく存じます。
いただいた御寄付は年次の会計諸表に反映してご報告させていただきます(https://ji4pe.tokyo/index.html#aboutus)。

他団体主催イベントのご紹介 (掲載希望はJi4pe事務局まで)NEW!

「第4回患者参画PEセミナー」の参加申し込みは以下からお願いします。

申し込みはこちらから!(Googleフォームに飛びます)

(連絡先:info@jppac.or.jp (メール)

「臨床研究リスク管理研究会2023年度第3回WEBセミナー」の
申し込み・お問い合わせは以下よりお願いします。
MS&ADインターリスク総研株式会社(青木・田名邉)
TEL:03-5296-8976  

資材のご案内
[Ji4peのパンフレット]
[Ji4peのCIOMS患者参画報告書翻訳版のFlyer]
 
 
毎月隔週の配信でも登場している「事務局のつぶやき」コーナーです。
初めてのリアル学会(あり方会議2023in岡山)では人の多さで目がキョロキョロ、会場内で迷子になって、ご一緒する演者らしきの方から「もしかして、同じ控室を探していらっしゃいますか。私もわからなくて・・・」の会話から始まる「初めまして」。そして、オンライン会議でいつもご一緒する方々と「やっと会えた〜〜〜!」で写真撮影。お祭りムードを感じつつリアルに話し合えた2日間でした。このような良い機会をいただいた私ですが、さまざまな視点と経験をもつ患者家族や支援者が発表する機会を得られることを願っています。N.I
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配信停止の連絡はこちらへ⇒info@ji4pe.tokyo